平素より大隈病院の診療業務にご理解とご協力を賜り、ありがとうございます。
さて、当院は、私の祖父である大隈義朗が、1951年(昭和26年)杭瀬に大隈外科内科を開業、その後大隈義彦(現会長)が継承し、以後増築を繰り返し今の病院となりました。振り返りますと親子3代73年という永きにわたり、杭瀬で医業を営んできたことになります。このような年月を過ごし現在があるのは、ひとえに、地域の利用者さま、開業医の先生方々、また近隣病院や救急隊など関係各社のご支援のお陰と感謝申し上げます。鉄筋コンクリート製の病院も老朽化が目立ち、近年は、利用者さまにご迷惑をおかけすることが多くなってきました。更には、今後を見据えると、今の病院機能での医療継続では、安心・安全な医療サービスの提供が困難な状況にあります。
そこで我々は、病院の建て替えを決断しましたが、同じ場所での病院を取り壊しての建て替えでは工事期間中は継続した医療サービスの提供が困難であること、また、杭瀬(病院周辺)には新たに病院を建てる代替え地もありませんでしたので、現病院から西へ1.6km程離れたところですが、「旧おおくま老健」の跡地(尼崎市昭和通/都ホテル尼崎の東側で2号線沿い)に新病院の移転建設を決断しました。
一方で、杭瀬の現大隈病院は、新病院開業後は、同地に「診療所」として診療機能を存続し、新病院のサテライト機能を担う予定です。また、病院移転にて、杭瀬にお住まいの利用者さまの通院にご不便が生じないように、杭瀬から新病院までシャトルバスを運行することを計画しています。診療など詳細な病院概要は、決定次第、順次アナウンスをおこない、利用者さまにご不便やご迷惑が掛からないようしっかり対策を講じてまいります。移転後も、皆さまに安心安全な切れ目のない医療・介護サービスができる病院を作り上げるべく、職員一同、努力していく所存です。